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開発ツール/2026-06-17中級

Rork が自分で直せない3割を見極める — エクスポート前提の手直しワークフロー

Rork は遭遇したバグのおよそ7割を自力で直しますが、残り3割は手作業が必要です。再プロンプトで粘るべきか、エクスポートして自分で直すべきかを切り分ける判断基準と、動くコードでの手直し例をまとめました。

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Rork でアプリを組んでいると、エラーが出ても Rork 自身がかなりの割合で直してくれます。公開されている実利用レビューでも、遭遇したバグのおよそ7割(約70%)は手を入れずに解決した、という数字が出ています。問題は残りの3割です。ここを「もう一回プロンプトで頼めば直る」と信じて粘り続けると、深夜に同じ修正がぐるぐる回るだけで朝を迎えます。私自身、個人開発で長くアプリを運用してきた中で、最も時間を溶かしたのはこの「直りそうで直らない3割」でした。

ここでは、その3割を早めに見抜き、再プロンプトで粘る場面とエクスポートして手で直す場面を切り分ける判断軸を共有します。あわせて、生成コードに残りがちな二種類のバグを、実際に動くコードでどう根治したかも示します。

自動修正が得意な3割と、苦手な3割の境目

まず体感として、Rork が自力で直しやすいのは「画面の中で完結する、状態の見えやすい不具合」です。逆に苦手なのは「タイミングや外部環境に依存し、再現条件が言葉にしづらい不具合」でした。境目を整理すると次のようになります。

自動修正が効きやすい手直しに回りやすい
レイアウト崩れ・スタイルの不整合非同期処理の競合(古いレスポンスが新しい状態を上書き)
型エラー・未定義参照などコンパイラが指摘するもの特定端末・特定OSバージョンでのみ出るクラッシュ
単一コンポーネント内のロジック修正権限・課金・通知などネイティブSDKをまたぐ挙動
文言・定数・初期値の変更リスト操作中の境界・インデックスずれ

この差は、Rork が「いま見えているコードと説明文」を手がかりに直すツールであることに由来します。再現条件が時間軸や外部状態に隠れていると、説明文に書ききれず、Rork は表面的な対症療法を当ててしまいます。だからこそ、3割の見極めは「このバグの原因は画面の中にあるか、それとも時間や端末の外にあるか」を最初に自問することから始まります。

再プロンプトで粘るか、手で直すかの判断基準

私が実際に使っている切り分けは単純です。次の問いに二つ以上「はい」が付いたら、再プロンプトをやめてエクスポートに切り替えます。

  1. 同じ症状に対して Rork に2回頼んでも、別々の場所をいじって直っていないか
  2. エラーメッセージがスタックトレース付きで、原因箇所が特定済みではないか
  3. 直すべき箇所が複数ファイルにまたがり、整合性を一括で取りたくないか
  4. 課金・権限・プッシュ通知など、App Store や Google Play の本番でしか再現しない領域ではないか

この4問のうち2つ以上が当てはまる不具合に再プロンプトを重ねるのは、ほぼ時間の浪費でした。逆に、1つも当てはまらないなら Rork に任せたほうが速いことが多いです。判断を表にするとこうなります。

状況取るべき行動
該当0〜1個Rork に再プロンプト(症状ではなく期待する挙動を具体的に書く)
該当2〜3個エクスポートし、原因箇所だけを手で直す
該当4個エクスポート後、該当機能の設計そのものを見直す

ノーコードと手書きの責務をどこで分けるかという土台の議論は、Rork Max の Swift 生成と Expo 版の責務分界でも扱っています。あわせて読むと、3割の手直しをどのレイヤーで引き受けるかの判断がしやすくなります。

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