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開発ツール/2026-06-18上級

Rork Max の Swift アプリを String Catalog で多言語運用する

Rork Max が生成する Swift アプリを、.xcstrings(String Catalog)を軸に複数言語へ広げる運用設計をまとめました。文字列の抽出から複数形の扱い、翻訳の流し込み、崩れの検査まで、多言語アプリを長く回してきた立場での勘どころを残します。

Rork Max172Swift28ローカライズ4String Catalog多言語

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新しい言語を一つ足すだけで、なぜこんなに気を揉むのか——個人開発で複数の壁紙アプリを十数言語で出してきて、毎回そう感じていました。文言の取りこぼし、複数形のずれ、長い訳文によるレイアウト崩れ。iPhone 向けではこの作業を何度も繰り返してきましたが、Rork Max がネイティブ Swift を生成するようになって、土台の作り方しだいで負担が大きく変わると分かってきました。

Rork Max は英語の説明から Swift アプリを生成しますが、初期状態の文字列は本文に直接書かれていることが多いです。これを早い段階で String Catalog(.xcstrings)へ寄せておくと、後からの言語追加が驚くほど軽くなります。ここでは、その移行と運用の流れを順に追います。

なぜ String Catalog なのか

かつての Localizable.strings.stringsdict は、キーの管理を人手に頼る部分が多く、コードと訳文がずれても気づきにくいものでした。String Catalog は Xcode が文字列を自動で拾い、未訳・重複・状態(要確認・翻訳済み)を一覧で見せてくれます。複数形も同じファイル内のバリエーションとして扱えるため、別ファイルを行き来する手間が消えます。

私が一番ありがたいと感じるのは「抽出が自動である」点です。コード側で String(localized:) を使っておけば、ビルドのたびに新しい文字列がカタログへ吸い上げられます。文言の取りこぼしという、多言語運用で最も多いミスがほぼ起きなくなります。

観点Localizable.strings 時代String Catalog(.xcstrings)
文字列の抽出手動またはスクリプトビルド時に自動
未訳の把握差分を目視状態列で一覧表示
複数形別ファイル .stringsdict同一ファイル内のバリエーション
使われない文字列気づきにくいSTALE として明示

生成コードを String(localized:) に寄せる

Rork Max が返す初期コードは、たとえばこう書かれています。

Text("お気に入りに追加しました")
Button("もう一度試す") { retry() }

これを String Catalog に乗せるため、文字列を String(localized:) 経由に整えます。SwiftUI の Text は文字列リテラルを自動でローカライズ対象にしますが、キーと既定値を明示しておくと、後の管理がはっきりします。

Text("favorite.added", defaultValue: "お気に入りに追加しました")
 
Button(String(localized: "action.retry", defaultValue: "もう一度試す")) {
    retry()
}

キーは画面や役割で名前空間を切ると、訳者にも文脈が伝わりやすくなります。favorite.added のように「どこの・何の文言か」が読み取れる形にしておくと、十数言語に渡したとき、訳の取り違えが減ります。私はここを曖昧にして痛い目を見たので、最初の整地で必ず揃えるようにしています。

プロジェクトに String Catalog を追加するのは Xcode の File > New File から「String Catalog」を選ぶだけです。あとはビルドすると、String(localized:) で参照したキーが .xcstrings に並びます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
.xcstrings へ移行し、コードから文字列を自動抽出する3段階の手順
複数形と地域差を String Catalog のバリエーションで安全に扱う設計
翻訳の流し込みと崩れ検査を運用に組み込み、言語追加を軽くする仕組み
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