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⬡ 開発ツール/2026-07-17中級

Rork の App Store 提出が「輸出コンプライアンス」で毎回止まるのを設定1行で終わらせる

Rork と Rork Max のビルドを App Store Connect に上げるたびに出る Missing Compliance 警告。免除の判断基準と、app.json / Info.plist で恒久的に消す設定、消えない場合の原因を整理しました。

Rork585Rork Max236App Store91Expo219Swift48

✦ プレミアム記事

Rork Max の「2クリックで App Store へ」という説明を、最初は半信半疑で読んでいました。実際に触ってみると、コード署名もプロビジョニングプロファイルも意識しないうちにビルドが上がっていきます。ところが App Store Connect を開くと、上がってきたビルドの横に黄色い警告が付いていました。「Missing Compliance」です。

暗号化に関する輸出コンプライアンスの申告が済んでいない、という意味の警告になります。ここに答えないとそのビルドは TestFlight にも配信できませんし、審査にも出せません。厄介なのは、放置するとビルドを上げるたびに毎回聞かれる点です。2クリックで公開できるはずが、提出のたびにブラウザで同じ質問に答える作業が挟まります。

私は AdMob と課金を載せた壁紙アプリを個人開発で運用していて、この質問には長らく「その場でボタンを押す」対応をしていました。設定を1つ入れれば二度と出ないと知ったのは、恥ずかしながらかなり後のことです。

この警告が聞いているのは「独自の暗号を足したか」

最初につまずくのは、質問文の読み方です。「あなたのアプリは暗号化を使用していますか」と聞かれると、HTTPS で通信している以上は YES だと考えたくなります。私も最初はそう答えて、そのまま書類の提出を求められる画面まで進んでしまいました。

Apple のドキュメントを読むと、判断の軸はそこにありません。Complying with Encryption Export Regulations には、OS に組み込まれた暗号化 — たとえば URLSession 経由の HTTPS 接続 — は書類提出の要件から免除される、と書かれています。免除されないのは、独自の暗号を自分で足した場合です。

つまりこの質問は「暗号を使っているか」ではなく、「Apple が用意した以外の暗号を、あなたが持ち込んだか」を聞いています。ここが分かると判断はかなり単純になります。

免除に当たるかを3点で切り分ける

自分のアプリを次の3点で見ていくと、ほとんどの場合は数分で結論が出ます。

アプリがやっていること該当する分類申告
URLSession / fetch による HTTPS 通信のみOS 標準の暗号(免除)false
Keychain / SecureStore への保存、Data Protection標準 API 経由(免除)false
暗号化を一切使っていない非該当false
独自アルゴリズムの実装、自作の E2E プロトコル非免除true
アプリ内で実装した VPN トンネル、非標準暗号の金庫機能非免除true

Rork で生成される多くのアプリ — API を叩いてデータを表示し、認証トークンを SecureStore に置き、AdMob や課金 SDK を組み込む構成 — は、上の表の上3行に収まります。Rork Max がネイティブ Swift 側で HealthKit や Core ML に踏み込んだ場合も、暗号という観点では同じです。標準 API を呼んでいる限り、持ち込んだ暗号にはあたりません。

判断に迷ったときの私の基準は「自分で暗号のコードを書いたかどうか」です。書いていないなら false で問題ありません。

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この記事で得られること
✦提出のたびに手が止まっていた Missing Compliance 警告を、設定1行で恒久的に消せる状態になります
✦HTTPS・Keychain・独自暗号の3点で、自分のアプリが免除に当たるかを自力で切り分けられるようになります
✦設定したのに警告が消えない3つの原因を切り分け、ipa の中身を1コマンドで検証できるようになります
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