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ビジネス/2026-06-29中級

紹介コードで友達を招く仕組みを、重いバックエンドなしで設計する

Rork(Expo)アプリに紹介コードによる招待の仕組みを、専用サーバーを立てずに組み込みます。コード発行、遅延ディープリンクでの初回起動アトリビューション、二重付与を防ぐ冪等な報酬確定、自己紹介や端末重複への基本的な対策までを実装コード付きで扱います。

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個人で運用している壁紙アプリのひとつで、既存の利用者から「友達に勧めたら自分にも何か返ってくると嬉しい」という声をもらったことがあります。広告に頼らず利用者の輪で広げたいと考えたとき、最初に立ちはだかったのは「誰が誰を招いたか」をどう確実に記録するか、という一点でした。紹介の仕組みそのものは難しくありませんが、アプリをまだ入れていない相手に紹介元を引き継ぐところと、報酬を一度だけ確実に渡すところで、設計を誤ると簡単に破綻します。

ここでは Rork で生成した Expo アプリに、専用のサーバー群を立てずに紹介プログラムを組み込む設計を整理します。重いバックエンドを持たない個人開発の前提で、軽量バックエンド(ここでは Convex を例にします)1つで完結させる構成を、コードを添えて書いていきます。

まず決めるべきは「いつ紹介を確定させるか」

紹介プログラムで最初に決めるのは、機能の実装ではなく「どの瞬間に報酬を確定させるか」です。ここが曖昧なまま作り始めると、不正に弱くなったり、利用者が報酬をもらえず不信感を抱いたりします。確定タイミングには大きく3つの選択肢があり、それぞれ性質が異なります。

確定タイミング不正への強さ招待者の満足度向いているアプリ
インストール直後弱い(空インストールで荒らせる)高い(すぐ返る)無課金中心・報酬が小さいアプリ
初回の意味ある操作後中(少し待つ)壁紙・ツール系など継続利用前提
課金・サブスク開始後強い低め(条件が重い)収益直結のサブスクアプリ

私の壁紙アプリでは、報酬は「招待された側が初回にお気に入りを3枚保存したら確定」という中間の設計にしました。空インストールでの荒らしをある程度防ぎつつ、招待者を長く待たせない落としどころです。アプリの性質に応じてこの一点を先に決めてから、以下の実装に入ってください。

全体の流れ

紹介プログラムは、次の4つの段階に分けると見通しが良くなります。

  1. コード発行 — 招待者ごとに一意な紹介コードを発行し、共有できるリンクにする
  2. アトリビューション — 招待された側の初回起動時に、どのコード経由で来たかを引き継ぐ
  3. クレーム — 引き継いだコードをバックエンドに登録し、招待関係を作る
  4. 報酬確定 — 条件を満たした時点で、両者に冪等に報酬を渡す

この順に組み立てます。

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この記事で得られること
招待した側とされた側の両方に報酬を渡す紹介プログラムを、Convex などの軽量バックエンド1つだけで成立させる構成を手に入れられる
アプリ未インストールの相手にも紹介元を引き継ぐ、遅延ディープリンクの初回起動アトリビューション実装を組み立てられる
再送やリトライで報酬が二重に付かないよう、冪等キーで確定を一度きりにする設計と、自己紹介・端末重複への基本的な歯止めを入れられる
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