RorkとLovable、どちらを選ぶべきか?
AIを活用したアプリ開発ツールが急速に増えている2026年。その中でも特に注目されているのが、モバイルアプリ特化の Rork と、Webアプリ開発に強い Lovable です。
「プロンプトを書くだけでアプリが作れる」という点では同じですが、両者の方向性は大きく異なります。ここでは機能・価格・使いやすさを徹底的に比較し、あなたのプロジェクトに最適なツールを選ぶ際の参考にしていただけます。
両ツールの基本プロフィール
Rork
Rorkはモバイルアプリ(iOS・Android)の開発に特化したAIビルダーです。Andreessen Horowitz(a16z)から280万ドルの資金調達を行い、月間74万人以上のユーザーを獲得しています。React Native(Expo)ベースのコードを自動生成し、App StoreやGoogle Playへのリリースまでをサポートします。
2026年2月にリリースされた Rork Max では、React NativeではなくネイティブSwiftコードを生成することで、Apple全プラットフォーム(iPhone・iPad・Apple Watch・macOS)に対応するアプリを作れるようになりましました。
Lovable
LovableはWebアプリ・SaaSプロダクトの開発に特化したAIビルダーです。React+TypeScriptベースのWebアプリを自動生成し、SupabaseやStripeとの連携も容易です。プロダクトのプロトタイプ作成からMVPリリースまで、Web系スタートアップに広く使われています。
機能比較
| 比較項目 | Rork | Lovable |
|---|---|---|
| 主な出力 | モバイルアプリ(iOS/Android) | Webアプリ・SaaS |
| 技術スタック | React Native (Expo) / Swift | React + TypeScript |
| UI生成 | モバイルネイティブUI | WebUI |
| バックエンド連携 | Firebase, Supabase | Supabase, 各種API |
| デプロイ先 | App Store / Google Play | Vercel, Netlify等 |
| デバイスプレビュー | Expo Go でリアルタイム確認 | ブラウザプレビュー |
| Apple Watch対応 | Rork Max で対応 | 非対応 |
Rorkが得意なこと
- スマートフォン向けのネイティブUI・体験の構築
- プッシュ通知、カメラ、ヘルスケア、位置情報などのデバイス機能
- App Store / Google Play への申請・リリースフロー
- Swift(Rork Max)によるAppleプラットフォーム全対応
# Rorkでモバイルアプリを作るプロンプト例
「ユーザーが写真を投稿してコメントできるSNSアプリを作って。
Firebase認証とFirestoreデータベースを使って、
iOS・Android両方に対応させて。」
Lovableが得意なこと
- ダッシュボード・管理画面・SaaSのWebUI
- SEOが必要なWebサイト
- PCブラウザ向けの複雑なデータ操作画面
- WebベースのB2Bツール・社内ツール
価格比較(2026年3月時点)
| プラン | Rork | Lovable |
|---|---|---|
| 無料枠 | あり(制限あり) | あり(制限あり) |
| スタータープラン | $20/月程度 | $20/月程度 |
| プロプラン | Rork Max含む上位プラン | より高機能なプラン |
価格は変更される場合があります。最新情報は rork.com で確認してください。
ユースケース別おすすめ
Rorkを選ぶべきシーン
- スマートフォンアプリを作りたい — iOS・Android双方に対応したモバイルアプリが目標なら、Rorkが最適です。
- App Storeリリースを目指している — Rork MaxのSwift出力はAppleの審査に通りやすいネイティブコードを生成します。
- デバイス機能を使いたい — カメラ、ヘルスケア、位置情報、プッシュ通知など、スマートフォン固有の機能を活用したいならRorkの強みが活きます。
- 個人開発でモバイルアプリを収益化したい — Stripe連携やサブスクリプション機能も備えています。
// Rorkが生成するReact Nativeコードの例(Expo)
import { useEffect, useState } from 'react';
import * as Location from 'expo-location';
export default function LocationScreen() {
const [location, setLocation] = useState(null);
useEffect(() => {
(async () => {
const { status } = await Location.requestForegroundPermissionsAsync();
if (status === 'granted') {
const loc = await Location.getCurrentPositionAsync({});
setLocation(loc);
}
})();
}, []);
return (
// UIコンポーネント
);
}Lovableを選ぶべきシーン
- WebアプリやSaaSを作りたい — PCブラウザで動くダッシュボードや管理ツールならLovableが向いています。
- B2Bプロダクトのプロトタイプ — 社内ツールや管理画面を素早く作りたいときに最適です。
- SEOが重要なWebサービス — WebベースのためGoogleクローラーとの親和性が高いです。
両ツールを組み合わせる戦略
実は、RorkとLovableは競合ではなく補完関係になる場合もあります。
- モバイルアプリ(Rork)+ 管理ダッシュボード(Lovable) という構成で、フルスタックなプロダクトを効率よく構築できます。
- バックエンドにSupabaseを共通で使えば、モバイルとWebで同じデータベースを参照することが可能です。
# Supabase共通バックエンドの構成例
[Rorkモバイルアプリ] ←→ [Supabase] ←→ [Lovable Web管理画面]
iOS / Android DB + Auth ダッシュボード
全体を振り返って:用途で選ぶのが正解
| あなたの目標 | おすすめ |
|---|---|
| iOSアプリを作りたい | Rork(またはRork Max) |
| Androidアプリを作りたい | Rork |
| WebアプリやSaaSを作りたい | Lovable |
| モバイル+Web両方 | Rork + Lovable 組み合わせ |
| Appleエコシステム全体 | Rork Max |
スマートフォンアプリの開発ならRorkの右に出るAIビルダーはありません。一方、Webアプリ・SaaSプロダクトの構築ならLovableが強力な選択肢です。
まずは無料プランで両方試してみて、あなたのプロジェクトに最適なツールを見つけましょう。