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アプリ開発/2026-06-13上級

使われない機能をいつ、どう削るか — Rork 製アプリの機能棚卸しと安全な撤去の設計

使われない機能が増えるほど、アプリは静かに壊れやすくなります。壁紙アプリ6本の並行運用で固めた、使用率の計測方法・削る残す隠すの判断基準・Remote Config による三段階の取り下げフローを、実装コードつきでまとめました。

Rork386アプリ運用2機能削除Remote Config6個人開発143

プレミアム記事

先週の朝、運用中の壁紙アプリのクラッシュレポートを整理していて、手が止まりました。上位に並んでいたのは、スライドショー機能の画面遷移まわりのクラッシュです。

急いで分析イベントを確認すると、この機能の30日利用率は 0.7%。ほとんど誰も使っていない機能のために、私はその朝の貴重な時間を使って原因を追っていました。

Rork でアプリを作るようになって、機能を「足す」コストは劇的に下がりました。プロンプトをひとつ書けば、画面がひとつ増えます。けれど「消す」コストは、以前と変わらず重いままです。

壁紙アプリ6本の並行運用を続けるなかで、私は「機能を消す手順」を仕組みとして持つようになりました。使用率の測り方、削る・残す・隠すの判断基準、そして Remote Config を使った三段階の取り下げフロー。順に置いていきます。

機能は無料の在庫ではない — 消すほうが難しい理由

機能がひとつ増えると、増えるのは画面ひとつ分のコードだけではありません。

既存機能との組み合わせ、OS アップデートのたびに確認する箇所、ストア審査で見られる面、サポートで説明する範囲。これらが掛け算で増えていきます。

スライドショー機能の場合、依存していたのは画面遷移・タイマー処理・画像のプリフェッチ・スリープ抑制の4箇所でした。iOS のメジャーアップデートのたびに、この4箇所のどこかが軽く壊れます。利用率 0.7% の機能が、リリース前検証の時間の1割を持っていく構図です。

私自身は、機能数を資産ではなく負債側に置いて数えるようになりました。「この機能は、維持費を払ってでも置いておく価値があるか」。問いの形を変えるだけで、棚卸しの精度はかなり変わります。

Rork のような AI ビルダーの時代は、この問いがいっそう重要になっています。追加が簡単になった分、無自覚に機能が積もっていくからです。

まず10分の機能インベントリ — 計測の前にやること

いきなり計測コードを書く前に、エディタだけでできる棚卸しをおすすめします。手順は3つです。

  1. アプリのすべての画面とメニュー項目を書き出す(多くのアプリで10〜20個に収まります)
  2. それぞれに「最後に自分がその機能を使った日」をメモする
  3. 直近3ヶ月のクラッシュ・問い合わせ・レビューでの言及があれば添える

6アプリでこれをやったところ、機能は合計47項目になりました。そのうち約3分の1には、使用率を判断できる計測がそもそも入っていませんでした。

私の場合、この棚卸しはリリース作業の合間に1アプリずつ進めて、6本で合計2時間ほどでした。個人開発の規模なら、思い立った週のうちに終わる作業です。

自分が3ヶ月触っていない機能は、ユーザーもほとんど使っていない。これは経験則ですが、外れたことがあまりありません。ただし感覚だけで消すのは危険なので、計測のない機能には次のコードを仕込んでから判断します。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
機能ごとの使用率を、イベント1本とパラメータ方式で計測する最小実装
削る・残す・隠すを数値と頻度で切り分ける判断基準と、Remote Config による三段階撤去フローの実装コード
ディープリンク・保存データ・ストア掲載素材まで含めた、撤去前後のチェックリスト
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