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◇ アプリ開発/2026-06-28上級

Rork Max でバーコードとテキストを同時に読むスキャナを VisionKit で実装する

Rork Max のネイティブ Swift アプリに、バーコードとテキストをライブで読み取る画面を VisionKit の DataScanner で実装します。SwiftUI への組み込み、可用性判定、連続検出のスロットリング、実機検証までを実装コード付きで扱います。

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Rork Max が生成したネイティブ Swift のひな型に「商品バーコードを読む画面が欲しい」と書き足してもらったとき、ブラウザのライブシミュレータでは枠だけが表示されてカメラが立ち上がらず、しばらく原因を探していました。結論から書きますと、VisionKit の DataScannerViewController はシミュレータでは動作せず、対応端末の実機でしか起動しません。ちょうど Rork は 2026 年に入って Companion アプリ経由の実機テストやクラウド Mac でのコンパイルを整えてきていますが、この種の「カメラ実機依存」の機能こそ、最初から実機検証を前提に組む必要があります。

ここでは Rork Max のネイティブ Swift コードに、バーコードとテキストをライブで同時認識するスキャナ画面を組み込む手順を、SwiftUI への橋渡しと実機での確認まで含めて整理します。私自身、2014 年から個人でアプリを作ってきて、カメラ系機能はとりわけ「権限」と「端末差」でつまずきやすいと感じています。その勘所も合わせて書いておきます。

なぜ AVFoundation を手書きせず DataScanner を選ぶのか

iOS でカメラからコードを読む方法は大きく二つあります。AVCaptureSession を自分で組んで AVCaptureMetadataOutput でバーコードを拾う従来の方法と、iOS 16 で入った VisionKit の DataScannerViewController です。後者はカメラのプレビュー、被写体のハイライト表示、ピンチズーム、ガイダンス UI までを一体で提供してくれます。

観点AVFoundation 手書きVisionKit DataScanner
プレビュー描画自分で AVCaptureVideoPreviewLayer を配置標準で内蔵
テキスト認識Vision を別途組み合わせるバーコードと同一 API で同時取得
ハイライト表示自前で矩形を描画isHighlightingEnabled で標準描画
対応端末カメラがあれば広く動作A12 Bionic 以降のニューラルエンジン搭載機のみ
シミュレータ制限付きで動く場合あり非対応(実機必須)

商品コードとパッケージの型番テキストをまとめて読みたい、といった用途では DataScanner が圧倒的に短く書けます。一方で対応端末が限られる点とシミュレータで動かない点は、設計の最初から織り込む必要があります。私はこの種の機能では、コードを書き始める前に「非対応時に何を表示するか」を先に決めるようにしています。

Step 1: 権限の宣言とカメラ許可の要求

まず Info.plist に NSCameraUsageDescription を入れます。Rork Max のプロジェクト設定からも編集できますが、用途が具体的に伝わる文言にしておくと、App Store 審査でのリジェクト理由を一つ減らせます。

<key>NSCameraUsageDescription</key>
<string>商品のバーコードや型番を読み取るためにカメラを使用します。</string>

許可の要求は画面表示の前に明示的に行います。DataScannerViewController.isAvailable はカメラ未許可だと false を返すため、許可ダイアログを出さないまま可用性だけ見ると「非対応端末」と誤判定してしまいます。これが最初のつまずきどころでした。

import AVFoundation
 
func requestCameraAccess() async -> Bool {
    switch AVCaptureDevice.authorizationStatus(for: .video) {
    case .authorized:
        return true
    case .notDetermined:
        // 初回はここでダイアログが出る。可用性判定より前に呼ぶのが肝心
        return await AVCaptureDevice.requestAccess(for: .video)
    case .denied, .restricted:
        return false
    @unknown default:
        return false
    }
}
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