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開発ツール/2026-06-19上級

Rork Max のアプリ容量を削る — App Thinning と On-Demand Resources の使いどころ

Rork Max が生成した SwiftUI アプリは画像やフォントを素直に同梱するため、放っておくと容量が膨らみます。App Thinning と On-Demand Resources を使って初回ダウンロードを軽くする実装手順と、容量予算の決め方を実機の数字とともに整理しました。

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ある朝、自分の壁紙アプリの App Store Connect を開いたら、ダウンロードサイズが 180MB を超えていました。Rork Max に頼んで作った新しい画面を足しただけのつもりだったのに、いつの間にか初回ダウンロードがセルラー回線の警告ラインに迫っていたのです。

原因を追うと、生成されたコードが高解像度の画像と複数のカスタムフォントをそのままバンドル直下に置いていました。Rork Max は「見た目が完成した画面」を最短で出すことには長けていますが、配信容量まで面倒を見てくれるわけではない、というのがこの朝の実感でした。

個人開発でアプリを長く運用していると、容量は静かに効いてくる指標です。ここからは、Rork Max が吐いた Swift ネイティブのコードを土台に、App Thinning と On-Demand Resources を使って初回ダウンロードを軽くするまでの工程を、実際に触った数字とともに残しておきます。

アプリ容量はどこで効いてくるのか

容量を気にする理由は、見栄えの問題ではありません。インストール直前の離脱に直結するからです。

App Store はセルラー回線でのダウンロードに上限を設けていて、これを超えると「Wi-Fi に接続してください」という警告が出ます。せっかく広告や紹介でストアまで来てくれた人が、この一枚の警告で去っていきます。私自身、容量を 90MB 台まで落としたアプリで、初回インストールの完了率が体感ではっきり改善した経験があります。

もうひとつは更新のたびにかかる通信です。毎週更新する運用をしていると、利用者は何度もダウンロードを繰り返します。1 回あたり数十 MB の差は、積もると無視できません。

App Thinning は何を自動でやってくれるのか

App Thinning は Apple が用意した仕組みで、大きく三つの要素に分かれます。まず Slicing が、端末ごとに必要な解像度のアセットだけを抜き出して配信します。次に On-Demand Resources が、初回には含めないリソースを後から取りに行けるようにします。そして以前あった Bitcode は現在は役割を終えています。

ここで誤解しやすいのは、Slicing は「アセットカタログに正しく入れていれば自動で効く」という点です。逆に言えば、生成コードのようにバンドル直下へ画像を置いてしまうと、Slicing の対象から外れて全解像度が全端末に配られます。Rork Max の出力で容量が膨らむ典型は、まさにここにあります。この落とし穴は見た目には現れないため、レポートを見るまで気づきにくいのが厄介なところです。

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この記事で得られること
Slicing を効かせるためのアセットカタログ構成と、生成コードでありがちな同梱ミスの直し方
On-Demand Resources で初回ダウンロードを 40MB 単位で削るための NSBundleResourceRequest 実装
容量予算を MB 単位で決めて運用に乗せるためのチェック手順と判断基準
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