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開発ツール/2026-04-23上級

Rork アプリに Siri と Shortcuts を統合する — App Intents の Expo 実装と失敗しない設計

Rork で作った React Native アプリに Siri Shortcuts と App Intents を組み込む実装ガイド。Expo Config Plugin で native モジュールをブリッジし、AppShortcut・Entity Query・Donations・Control Center ウィジェットまで本番運用を見据えて解説します。

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Rork で App Store に出したアプリのダウンロードが伸び悩んだとき、最初に試したい改善策のひとつが Siri と Shortcuts への対応です。筆者は2本のアプリで App Intents を導入してから、オーガニックな再起動率(DAU / MAU)が明らかに改善しました。理由はシンプルで、iOS 側がユーザーの行動パターンを学習して「朝7時にこのアプリを開く人にショートカットを提案する」ところまでやってくれるからです。

一方で、Rork が生成してくれるのは基本的に Expo 寄りの React Native コードです。App Intents は iOS 16 で導入された純 Swift API なので、そのままでは手が届きません。ここではRork プロジェクトに対して Expo Config Plugin を通じて App Intents を組み込み、AppShortcutAppEntityIntentPerformer を正しく設計するまでの流れを、筆者が実際に本番投入した構成ベースで解説します。手順そのものより、なぜその置き場所・その型を選ぶのかという判断のほうに紙幅を割いています。

始める前に確認しておく前提

この記事の手法は、Rork(React Native / Expo 出力)と Rork Max(SwiftUI 出力)のどちらでも成立します。分かれ目は出力の種類ではなく、手元で iOS の native プロジェクトに手を入れられる状態にあるかどうかです。

必要なものは3つだけです。

前提確認方法満たしていないときの一手
iOS の native プロジェクトが手元にあるプロジェクト直下に ios/ ディレクトリがあるかnpx expo prebuild -p ios を実行して生成する
Config Plugin を通したビルドができるapp.json / app.config.jsplugins 配列を編集できるかローカルまたは EAS Build にビルドを移す
実機で検証できるApple Developer Program に登録済みかDonations の学習は Simulator では起きないため、ここだけは避けて通れません

ios/ が見当たらない状態で Config Plugin だけ足しても、差し込み先がないため何も起きません。ここでつまずく方が多いので、先に prebuild を通してから読み進めてください。

App Intents が本当に効くのは「2回目以降の起動」

Apple の公式ドキュメントは App Intents を「Siri・Spotlight・Shortcuts アプリから自分のアプリの機能を呼び出せる仕組み」と説明していますが、これだけでは導入の動機が弱いです。私の感覚では、App Intents の本当の価値は 再起動時のフリクション低減 にあります。

ユーザーが一度アプリを使った後、次にそのアプリを開くまでの間に iOS は Siri・Spotlight・ウィジェット・Control Center・ロック画面など多くの「入り口」を提供しています。App Intents に対応すると、こうした入り口すべてから直接アプリの特定機能を呼び出せるようになります。例えば「朝起きたら今日の天気を読み上げる」「昼休みに昨日記録した体重を入力する」といった習慣的な操作が、アプリを開かずに1タップ(または音声)で完結します。

現場で効く指標は次の3つです。

  • D7 リテンション: 私の手元のアプリでは、Siri 提案が出始めた時期と重なって数値が上向きました。ただし同時期にオンボーディングも触っているため、App Intents 単独の寄与だと言い切れる計測にはなっていません。後述する計装を先に入れておけば、この切り分けは自分の手で取れます
  • セッション時間の短縮: これはネガティブに見えますが、1回あたりの作業が Shortcuts で完結するため健全な変化です
  • ロック画面ウィジェットからの起動率: iOS 17 以降、ウィジェットに直接 App Intent を貼れるため、ホーム画面よりもロック画面経由の流入が増えました

Rork が生成するアプリは「AI で便利な機能を作りやすい」反面、「ユーザーに繰り返し使ってもらう導線」を考えないと、ストア評価の伸び悩みに直結します。App Intents はこの導線問題に最も素直に効く投資です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
Rork が生成した React Native コードに Siri Shortcuts を後付けできず詰まっていた方が、Expo Config Plugin 経由で native ブリッジを通す具体的な手順を手に入れられます
AppShortcut・AppEntity・Query の3本柱を押さえ、単発の決まり文句ではなく「ユーザーのデータに対して動く Shortcuts」を設計できるようになります
Donations と iOS 18 の Control Center ウィジェットまで取り込み、Siri が先回りして自分のアプリを提案してくれる体験をユーザーに提供できるようになります
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