取り組みの背景 — この記事で学べること
「毎日の習慣を管理するアプリを作りたいけど、コードは書けない」——そんな方に最適なのが Rork Max です。
- 毎日の習慣を登録・チェックできるリスト画面
- 達成率をグラフで確認できる進捗ダッシュボード
- 忘れず習慣を続けるためのプッシュ通知リマインダー
- ホーム画面でその日の習慣を確認できるウィジェット
プログラミングの知識は不要です。Rork Max への指示(プロンプト)を丁寧に解説しますので、初めてのアプリ開発でも安心して取り組めます。
前提知識・環境準備
必要なもの
- Rork Max アカウント(rork.com より登録)
- Apple Developer Program メンバーシップ($99/年)— 実機テストや App Store 配信に必要
- iPhone または iPad(実機テスト推奨)
- Mac は不要(クラウド上で Xcode ビルドが行われます)
Rork Max のプランについて
Rork Max の無料プランでは週約5プロンプトまで利用可能です。本チュートリアルを完走するには Max プラン($200/月) または 無料トライアル期間を活用してください。既存の Rork(React Native 版)とは別プロダクトですので、ご注意ください。
Rork vs Rork Max — どちらを使うべき?
| 比較項目 | Rork(無印) | Rork Max |
|---|---|---|
| 対応OS | iOS / Android | iOS / iPadOS / watchOS / tvOS / visionOS |
| コード | React Native | Swift / SwiftUI |
| ウィジェット | 非対応 | ✅ 対応 |
| Apple Watch | 非対応 | ✅ 対応 |
| 動作速度 | 標準 | ネイティブ高速 |
習慣トラッカーのようにホーム画面ウィジェットや通知を活用したいなら Rork Max が最適です。
Step 1:Rork Max でプロジェクトを作成する
Rork Max にログインし、「New App」ボタンをクリックします。アプリの説明を入力するプロンプト欄に以下を入力してください。
習慣トラッカーアプリを作ってください。機能は以下の通りです:
・習慣のリストを表示し、毎日チェックできる
・習慣ごとに達成日数と達成率を記録する
・毎朝9時に「今日の習慣を確認しましょう」とプッシュ通知を送る
・ホーム画面ウィジェットで今日の習慣達成状況を表示する
・データは端末内に保存する(SwiftData または UserDefaults を使用)
・デザインはミニマルで、アイコンは SF Symbols を使用する
Rork Max はこのプロンプトをもとに SwiftUI コードを自動生成し、クラウド上の Mac でビルドを実行します。数分後にシミュレーターのライブプレビューが表示されます。
Step 2:習慣リスト画面を確認・調整する
生成されたアプリのシミュレーターを確認したら、追加のプロンプトで細部を調整します。
習慣の追加・削除機能を改善する
習慣の追加画面に以下の項目を追加してください:
・習慣名(テキスト入力)
・カテゴリ(健康・学習・仕事・趣味の4択)
・リマインダー時刻(時刻ピッカー)
・アイコン(SF Symbols から選択)
チェックアニメーションを追加する
視覚的なフィードバックはユーザー体験を高めます。
習慣をチェックしたとき、チェックマークが緑色に変わりながらバウンスアニメーションが再生されるようにしてください。
また、1日のすべての習慣を達成したとき、紙吹雪アニメーション(confetti)が表示されるようにしてください。
期待される動作: 習慣をタップするとチェックが入り、バウンスアニメーションが0.3秒再生されます。全タスク完了時にパーティクルアニメーションが表示されます。
Step 3:プッシュ通知を実装する
Rork Max では、ネイティブの UserNotifications フレームワークを使ったプッシュ通知がAIプロンプトで実装できます。
基本リマインダーを設定する
以下のプッシュ通知機能を実装してください:
・アプリ初回起動時に通知許可を求めるダイアログを表示する
・各習慣に設定したリマインダー時刻に、その習慣名を含むローカル通知を送る
例:「ランニング の時間です!今日もがんばりましょう」
・通知をタップしたらアプリが起動し、該当の習慣がハイライトされる
生成されるコードの例
Rork Max が生成する通知スケジュール部分のイメージ(参考):
// ローカル通知のスケジュール設定
import UserNotifications
func scheduleHabitReminder(habit: Habit) {
let content = UNMutableNotificationContent()
content.title = "習慣リマインダー"
content.body = "\(habit.name) の時間です!今日もがんばりましょう 💪"
content.sound = .default
var dateComponents = DateComponents()
dateComponents.hour = habit.reminderHour
dateComponents.minute = habit.reminderMinute
let trigger = UNCalendarNotificationTrigger(
dateMatching: dateComponents,
repeats: true
)
let request = UNNotificationRequest(
identifier: habit.id.uuidString,
content: content,
trigger: trigger
)
UNUserNotificationCenter.current().add(request)
// 出力例:通知がスケジュールされ、指定時刻に毎日発火
}Step 4:ホーム画面ウィジェットを追加する
Rork Max の強みのひとつが、ネイティブの WidgetKit を使ったウィジェット対応です。
ウィジェットを追加するプロンプト
ホーム画面ウィジェット(小サイズと中サイズ)を追加してください。
・小サイズ:今日の達成済み習慣数 / 全習慣数 を表示(例:3/5)
・中サイズ:今日の習慣リストを表示し、達成済みのものはチェックマーク付きで表示
・ウィジェットのカラーテーマはアプリのアクセントカラーと統一する
・ウィジェットをタップするとアプリのメイン画面が開く
ウィジェットはアプリ本体とデータを共有するため、Rork Max は自動的に App Group 設定と UserDefaults(共有コンテナ) の実装を行います。
Step 5:進捗ダッシュボードを追加する
長期的なモチベーション維持には、過去の達成データを可視化する点が肝心です。
進捗ダッシュボード画面を追加してください:
・過去30日間の各習慣の達成率を棒グラフで表示
・連続達成日数(ストリーク)を火のアイコン付きで表示
・週間達成率のサマリーカード
・最も達成率の高い習慣と低い習慣をハイライト
グラフには Swift Charts フレームワークを使用してください。
Step 6:よくあるエラーと対処法
エラー1:通知が届かない
原因: iOS のシミュレーターではプッシュ通知の動作確認に制限があります。
対処法: Rork Max の「Install on Device」機能で実機にインストールし、通知の動作を確認してください。また、設定アプリ → 通知 → アプリ名 で通知が許可されているか確認します。
エラー2:ウィジェットにデータが表示されない
原因: App Group の設定が正しく行われていない可能性があります。
対処法: Rork Max に以下のプロンプトで修正を依頼します。
ウィジェットにデータが表示されません。
App Group の識別子をアプリとウィジェット拡張で統一し、
UserDefaults(suiteName: "group.com.yourapp.habits") で
データを共有するよう修正してください。
エラー3:チェックが翌日にリセットされない
原因: 日付をまたいだリセット処理が未実装です。
対処法:
毎日0時にその日の習慣チェックを自動リセットする処理を追加してください。
前日のデータは履歴として保存し、達成率の計算に使用してください。
Step 7:App Store への申請準備
習慣トラッカーアプリは実用性が高く、App Store で安定した集客が見込めます。申請前に以下を確認しましょう。
アプリのメタデータ
Rork Max の「App Store Submission」機能から以下を設定します。
- アプリ名: HabitFlow — 習慣トラッカー(例)
- サブタイトル: 毎日の習慣を可視化しよう
- 説明文: ウィジェット対応・通知リマインダー付きの習慣管理アプリ
- キーワード: 習慣, トラッカー, 継続, リマインダー, 目標管理
スクリーンショット
シミュレーターで iPhone 6.7インチ(iPhone 16 Pro Max)と iPad のスクリーンショットを撮影し、アップロードします。
まとめ
このチュートリアルでは、Rork Max を使って以下を実装しました。
- SwiftUI ベースの習慣トラッカーUI(チェック&アニメーション付き)
- UserNotifications を使った習慣リマインダー通知
- WidgetKit による小・中サイズのホーム画面ウィジェット
- Swift Charts を使った進捗ダッシュボード
Rork Max の最大の強みは、ネイティブ iOS 機能(ウィジェット・通知・Swift Charts)をプロンプトだけで実装できる点です。コードを一行も書かずに、プロフェッショナルレベルのアプリが完成します。
次のステップとして、Apple Watch コンパニオンアプリの追加(Rork Max で Apple Watch アプリを作る)や、iCloud 同期の実装にチャレンジしてみてください。