iOS だけじゃない — Rork アプリは Android でも輝く
Rork で作ったアプリを App Store に公開する方法はすでに多くの記事で紹介されています。しかし、実はユーザー数のポテンシャルで見ると Android のほうが圧倒的に大きい市場です。世界のスマートフォンシェアの約 7 割は Android が占めており、特にアジア・南米・アフリカ圏では Android ユーザーが大多数を占めます。
Rork は React Native + Expo をベースにしているため、同じプロジェクトから iOS と Android の両方にビルドを出力できます。今回は、Rork で作ったアプリを Google Play ストアに公開するまでの流れを実践ベースで解説します。
ステップ 1:Google Play 開発者アカウントを作成する
まず、Google Play Console にアクセスして開発者アカウントを作成します。Apple Developer Program と違い、年額制ではなく 登録料 25 ドルの一回払い です。個人開発者にとっては手軽にスタートできるのが嬉しいポイントです。
アカウント作成時に必要なもの:
- Google アカウント
- 登録料 25 ドル(クレジットカード / デビットカード)
- 連絡先情報(公開されるメールアドレス含む)
2024 年以降、Google は新規アカウントに対して「テスター要件」を導入しています。アプリを一般公開する前に、20 人のテスターから 14 日間の連続テストを経る必要があります。この要件は抜け道がないため、早めにクローズドテストを開始するのが重要です。
ステップ 2:Rork から EAS Build で AAB を生成する
Rork のプロジェクトは Expo ベースなので、EAS Build(Expo Application Services)を使って Android App Bundle(AAB)を生成します。
Rork のターミナル機能、もしくはプロジェクトをエクスポートしてローカル環境で以下のコマンドを実行します:
npx eas-cli build --platform android --profile productionビルドが完了すると、EAS のダッシュボードから .aab ファイルをダウンロードできます。APK ではなく AAB で提出する点に注意してください。Google Play は 2021 年から新規アプリに対して AAB 形式を必須としています。
ステップ 3:ストア掲載情報を準備する
Google Play Console でアプリを登録したら、ストア掲載情報を埋めていきます。必要な要素は以下の通りです:
テキスト情報:
- アプリ名(最大 30 文字)
- 簡単な説明(最大 80 文字)
- 詳しい説明(最大 4,000 文字)
グラフィック素材:
- アプリアイコン(512 × 512 px)
- フィーチャーグラフィック(1024 × 500 px)
- スクリーンショット(最低 2 枚、推奨 4〜8 枚)
App Store と比べると、Google Play は掲載情報の自由度が高いです。HTML タグこそ使えませんが、説明文に Unicode の装飾文字や絵文字を使って視認性を上げることもできます。
ステップ 4:コンテンツレーティングとプライバシー設定
Google Play では、IARC(国際年齢レーティング連合)のアンケートに回答してレーティングを取得する必要があります。アプリの内容に関する質問に答えるだけで自動的にレーティングが割り当てられるので、所要時間は 5 分程度です。
また、データセーフティセクションの記入が必須です。アプリが収集するデータの種類(位置情報、連絡先、使用状況データなど)を正直に申告しましょう。Rork で作ったアプリが Supabase や Firebase と連携している場合は、それらのサービスが収集するデータも含めて記載する必要があります。
ステップ 5:テストトラックでリリースする
いきなり製品版(本番トラック)にリリースするのではなく、まずはテストトラックを活用しましょう。
- 内部テスト: 最大 100 人、審査なしで即配布
- クローズドテスト: メールリスト or Google グループで招待、簡易審査あり
- オープンテスト: 誰でも参加可能、本番リリース前の最終確認向け
前述のテスター要件(20 人 × 14 日間)はクローズドテストで満たす必要があるため、内部テストだけでは要件を満たせません。クローズドテストを早めに開始するのが Google Play 公開の最大のポイントです。
App Store との違いで気をつけること
Apple の審査と比べて、Google Play の審査にはいくつかの違いがあります:
審査スピード: Google Play の審査は通常数時間〜3 日程度です。Apple の 1〜7 日と比べると短い傾向にあります。ただし、新規アカウントの場合は初回審査に時間がかかることがあります。
リジェクト基準: Google はポリシー違反に対して事後的に対応する傾向が強いです。つまり、公開後にポリシー違反が検出されてアプリが削除されるケースがあるため、事前にポリシーを読み込んでおくことが大切です。
アップデートの即時性: Google Play では審査後のアップデート配信が非常に速いです。段階的ロールアウト機能を使えば、ユーザーの一部にだけ先行配信してバグの影響範囲を抑えることもできます。
Rork × Google Play の相性は良い
Rork の React Native / Expo ベースのアーキテクチャは、Android 向けビルドとの相性が良好です。特に Expo の EAS Build が AAB の生成を自動化してくれるため、Android 固有のビルド設定に深入りする必要がほとんどありません。
個人開発者にとって、iOS と Android の両方にアプリを出せるということは、リーチできるユーザー数が一気に倍以上になることを意味します。App Store での公開に成功したら、ぜひ Google Play への展開も検討してみてください。Rork なら、追加のコーディングなしで Android 市場にもアプリを届けられます。