はじめに
Rork Max でアプリを作ったはいいものの、「App Store に出すには何をすればいいの?」と戸惑う方は多いと思います。コードを書くことと、アプリをリリースすることは、別のスキルセットが必要です。
今回は、Rork Max で作ったアプリを実際に App Store に提出し、無事審査を通過するまでの過程を記録します。
事前準備
Apple Developer Program への登録
まず、年額 99 ドル(約 14,500 円)の Apple Developer Program に登録する必要があります。個人アカウントで大丈夫です。
登録後、以下が利用可能になります:
- App Store Connect(アプリ管理ポータル)
- TestFlight(ベータテスト配布)
- 証明書・プロビジョニングプロファイルの発行
Rork Max の Expo ビルド設定
Rork Max は Expo ベースなので、app.json の設定が重要です。
{
"expo": {
"name": "MyApp",
"slug": "my-app",
"version": "1.0.0",
"ios": {
"bundleIdentifier": "com.yourname.myapp",
"buildNumber": "1"
}
}
}bundleIdentifier は一度設定したら変更不可なので、慎重に決めましょう。
ビルドの作成
EAS Build を使う
Rork Max アプリのビルドには EAS(Expo Application Services)Build を使います。
# EAS CLI のインストール
npm install -g eas-cli
# ログイン
eas login
# ビルド設定の初期化
eas build:configure
# iOS ビルドの実行(本番用)
eas build --platform ios --profile productionビルドには 10〜20 分かかります。完了すると .ipa ファイルが生成されます。
App Store Connect での設定
アプリの新規登録
App Store Connect にログインし、「新しいアプリ」を作成します。必要な情報:
- アプリ名: App Store に表示される名前
- Bundle ID:
app.jsonで設定したもの - SKU: 任意の一意の識別子
スクリーンショットの準備
審査に必要なスクリーンショットのサイズ:
- iPhone 6.7 インチ(必須)
- iPhone 5.5 インチ(推奨)
- iPad(アプリがiPad対応の場合)
Rork Max のシミュレーターを使って各サイズのスクリーンショットを撮影しました。
アプリ説明・メタデータの記入
- 説明文: 4,000 文字以内。最初の数行が検索結果に表示されるので重要
- キーワード: 100 文字以内。アプリの検索順位に影響
- カテゴリ: メインとサブカテゴリを選択
審査でリジェクトされた点
初回提出でリジェクトされました。理由は 2 つでした。
1. プライバシーポリシーの URL が必要
ユーザーデータを扱うアプリには必須です。GitHub Pages や Notion で簡単なページを作って対応しました。
2. サインインにサードパーティログインを使う場合は Apple Sign In も必要
Google ログインを実装していたため、Apple でサインイン も追加することが求められました。Rork Max で Apple Sign In を追加するのは比較的簡単でしたが、想定外の作業でした。
再提出 → 承認
修正後に再提出し、3 営業日で承認されました。
審査期間は通常 1〜3 営業日ですが、祝日前後は延びることがあります。急ぎのリリースは余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
気づいたこと・アドバイス
TestFlight で事前テストを必ずやる: 実機でのバグを早めに発見できます。提出前に最低 5 人に試してもらいました。
審査メモを書く: 「テスト用アカウント」や「特殊な操作手順」がある場合、審査メモに書くことで無駄なリジェクトを防げます。
スクリーンショットは実際の機能を見せる: 架空のUIや未実装機能のスクリーンショットはNG。実際に動くアプリの画面を使いましょう。
まとめ
Rork Max でのアプリ開発からリリースまでの流れをまとめると:
- Apple Developer Program 登録(年額 $99)
app.jsonの設定(特に bundleIdentifier)- EAS Build で
.ipaを生成 - App Store Connect でメタデータ・スクリーンショットを準備
- プライバシーポリシーを用意
- 提出 → 審査(1〜3営業日)
初回はリジェクトされることも多いですが、理由さえわかれば対処は難しくありません。諦めずに再提出しましょう。