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アプリ開発/2026-07-03中級

Rork Max アプリに PDF の表示と書き出しを組み込む — PDFKit と ImageRenderer の使い分け

Rork Max のネイティブ Swift で PDFKit を使い、PDF の表示・検索・書き出しを実装します。UIGraphicsPDFRenderer と ImageRenderer の使い分け、パスワード保護、共有シート連携までの実装手順です。

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メモ機能のあるアプリを運用していると、ある時期から同じ要望が繰り返し届くようになりました。「書いた内容を PDF で送りたい」。私自身、最初は共有シートにテキストを流すだけで十分だと考えていたのですが、仕事の記録として使ってくださっている方にとって、体裁の整った PDF はテキストの代わりにならない「成果物」なのだと気づかされました。

Rork Max はネイティブ Swift を生成するため、OS に同梱されている PDFKit をそのまま使えます。表示・検索・書き出しまで依存ライブラリの追加なしで完結する、という点が React Native 構成との最も大きな違いです。以下、PDF の表示から書き出し、パスワード保護、共有シート連携までを、動くコードで順に組み上げていきます。

なぜ Rork Max(ネイティブ Swift)で PDF を扱うのか

React Native 版の Rork で PDF を扱う場合、選択肢はサードパーティ製ライブラリか WebView 表示、生成側は expo-print のような HTML 経由のブリッジになります。動くことは動くのですが、依存の保守と表現の細かい制御に限界がありました。

手段表示検索・注釈生成依存追加
WebView 表示(RN)△ 簡易表示のみ不要
react-native-pdf 等(RN)△ ライブラリ次第必要
expo-print(RN)△ HTML 経由必要
PDFKit(Rork Max / ネイティブ)◯ UIGraphicsPDFRenderer 併用不要(OS 同梱)

個人開発では「依存を増やさないこと」自体が保守コストの削減です。PDF まわりを OS 標準の枠組みに寄せられるのは、ネイティブ生成を選ぶ実利のひとつだと考えています。

Rork Max へのプロンプトは、次のような一文から始めるのが実用的でした。

保存済みのメモを PDF として表示・書き出しできる画面を追加してください。
表示は PDFKit の PDFView、書き出しは UIGraphicsPDFRenderer を使い、
共有シートから送れるようにしてください。

生成されたコードを前提に、以下では各部品の要点と、手を入れるべき箇所を順に見ていきます。

PDFView で表示する — SwiftUI に載せる最小構成

PDFKit の中心は PDFView です。UIKit のビューなので、SwiftUI からは UIViewRepresentable で包みます。

import SwiftUI
import PDFKit
 
struct PDFViewer: UIViewRepresentable {
    let url: URL
 
    func makeUIView(context: Context) -> PDFView {
        let view = PDFView()
        view.autoScales = true                 // 画面幅に合わせて自動スケール
        view.displayMode = .singlePageContinuous
        view.usePageViewController(true)       // ページ単位のスワイプ感
        view.document = PDFDocument(url: url)
        return view
    }
 
    func updateUIView(_ uiView: PDFView, context: Context) {
        if uiView.document?.documentURL != url {
            uiView.document = PDFDocument(url: url)
        }
    }
}

最初のつまずきどころは autoScales です。指定を忘れると PDF が原寸で描画され、画面の隅に豆粒のような表示になります。生成コードに含まれていないことがあるため、表示が小さい場合はまずここを確認してください。

PDFDocument(url:) はページを遅延読み込みするため、数百ページの PDF でも初期表示は軽快です。一方で Data に全読みしてから PDFDocument(data:) に渡す実装は、大きなファイルでメモリを一気に消費します。ローカルファイルなら URL 初期化を使うことをお勧めします。

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